NHK朝ドラ「純と愛」でヒロインに抜擢されたものの…
NHKの朝ドラヒロインが批判の矢面に立たされている。「純と愛」で熱演中の夏菜(23)だ。
初回視聴率19.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずの出だしだったが、最近は16%台の回もあるなど下降気味。が、数字以上に朝ドラ愛好家の”ヒロイン批判”が加速し、「口の利き方がひどい」「ギャーギャー騒々しい」「イライラする」と一般紙の読者欄でも取り上げられ、散々なのだ。
“生みの親”は脚本家の遊川和彦(57)。最終回で40.0%の視聴率をたたき出した「家政婦のミタ」(日本テレビ)や、「さとうきび畑の唄」(TBS)で文化庁芸術祭大賞、「女王の教室」(日テレ)で向田邦子賞を受賞した自他ともに認める実力派だ。
その辣腕をNHKが2年越しで口説き落とし、実現したのが今作。だが、放送評論家の松尾羊一氏は、「意気込む制作側とお茶の間に、大きな温度差を感じる」と語る。
「ド根性が売りの異色ヒロインが主役の『カーネーション』は広く共感された。
『カーネーション』
それに続き、大阪放送局が遊川氏の手腕をもって”朝ドラの伝統をブッ壊してやろう”と意気込んだのでしょう。でもいかんせん、朝ドラが長年作り上げてきたヒロイン像とかけ離れ過ぎている。素直で清純でけなげという王道路線だった『梅ちゃん先生』の後だけに、ギャップも大きい。予定調和を好む朝ドラファンには刺激が強いのでは」
『梅ちゃん先生』
遊川は週1ペースで現場へ足を運び、夏菜の演技指導にも当たっている。「たらたら(セリフを)言いやがって」「技術がない」「苦労すればいい」と容赦なくダメ出しする様子が、NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられていた。
前出の松尾氏は「朝ドラの歴史を覆したいという遊川氏の本気度がうかがえます」と言うが、矢面に立たされるのは夏菜だ。保守的な朝ドラファンとスパルタ脚本家にはさまれて、潰れなければいいが……。
[日刊ゲンダイ]
http://gendai.net/articles/view/geino/139516
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