先日、2世タレントだけで公演予定だった舞台が、とんねるず・石橋貴明の長女・穂のかが体調不良で降板し、代役が見つからなかったために中止になった。
穂のか
共演の桑名正博とアン・ルイスの長男・美勇士、三浦浩一の次男・三浦孝太らが憤りや嘆きのコメントをブログで発していたが、そもそも2世を集めたからといって、それだけで舞台を見に行こうとは思わない。あくまでもそこは宣伝戦略が見え隠れする。だから余計に、代役も2世であることが要求されたのだ。
美勇士|三浦孝太
もし2世に限らない舞台だったなら、代役は見つかっていただろう。
芸能界に限らず2世が親と同じ世界で生きて行くのは大変なこと。良くも悪くも、親の名前がついてくる。
ましてや親の功績が大きければ大きいほど、2世が偉業を成し遂げても2世だからという冷ややかな目で見られかねない。
この夏の音楽シーンを席巻した感のあるサザン。桑田佳祐の復帰で日本中が沸いたのを横目に、桑田と原由子の長男・祐宜(ゆうき)がロックバンド、READALOUD(リード・アラウド)のメンバーとしてデビューしたが、CDの売れ行きはまだまだこれから。
坂本龍一と矢野顕子の長女・坂本美雨(みう)、井上陽水と石川セリの長女・依布(いふ)サラサ、矢沢永吉の長女・yoko、CHAGE&ASKAのASKAの長女・宮崎薫…。北野武の長女・北野井子(しょうこ)はX-JAPANのYOSHIKIのプロデュースで鳴り物入りのデビューだったが、いつの間にかフェードアウトし、親以上の大ヒットを飛ばした2世はほとんどいない。
先日亡くなった藤圭子の長女・宇多田ヒカルと森山良子の長男・森山直太朗ぐらいだろうか。
宇多田ヒカル|森山直太朗
俳優ならば、2世の表現力が劣ったとしても、ベテラン脇役や実力派の相手役を揃えることで、十分にカバーしてもらえる。いい台本を選べば一気に視聴率を取れる役者として注目を浴びる。
しかし歌はそうはいかない。せいぜいごまかせるのはCDまでで、ライブステージでは実力がはっきりとわかる。力量が透けて見えるのだ。
親の七光りを小馬鹿にする人もいれば、それも才能だとプラスに考える人もいる。2世が跡を継ぐことはどこの世界にもあり、芸能界に限ったことではない。
財界でも、親が一代で築いた会社を息子が継承することはよくある。ただ2世は若い頃から帝王学を学び、時には取引先に武者修行に出されるなど、経験を積んで力を蓄え、満を持して継承する場合が多い。
それに比べると、やはり芸能界は甘いと言われても仕方がない。
物心ついたときから楽器を習い、音楽が身近な環境で育つ子供は今や珍しくない。ただ一般家庭で育った子供は、音楽が好きでプロになりたくても、甘い世界ではないことをわかっていることで、ためらい、悩み、諦めて勤め人になる。
2世の場合、大成功をおさめている親を見て育つと、甘くないという認識にズレが生じるのかもしれない。経済的なバックアップがあることで、やりたいことをやれと親も後押しするのかもしれない。
偉大なアーティストたちも、親という立場では、目を細めるのだろうか。もしそうであれば、2世に生まれた最大の不幸だとみる。
[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20130904/enn1309040731002-n1.htm
中井貴一や、佐藤浩市も成功者やろ。
七光り使ってないところもあるし。
大成する奴はするししない奴はどんだけテレビ出ようがしない。
親の名前初めから出すようじゃまず無理。
↓に激しく同意。親の名前を使ってとか、そんなん出オチに過ぎんよ。
ってか、一から真面目に取り組んでる奴らに失礼極まりない。