去る9月1日、韓国で一人の”鬼検事”が退官した。暴力団摘発の第一人者として知られる人物だが、周囲に「心残りだ」と語っていた事件がある。
それが、不発に終わった「芸能界腐敗」の摘発だ。
ソウル地検は2002年、芸能界と暴力団の癒着を解明すべく、大々的な捜査を展開。28人もの容疑者を立件したものの、捜査は核心に迫れないまま頓挫した。韓国紙記者がいう。
検察が暴力団資金のルー卜解明に本格着手する寸前、捜査指揮を執っていた検事が地方に飛ばされてしまった。”検察が次に切り込むのは政界への性接待だ”と噂されていたため、身に覚えのある政治家が焦って手を回した。
韓国芸能界で、たびたび話題となる性接待。
09年3月、女優のチャン・ジョアンが、事務所からの性接待強要を苦に自殺した事件も記憶に新しい。
そうした性接待のほとんどは、キャスティングや金銭的な支援を得るための”犠牲”として、事務所から強いられているものだ。
しかし一方では、枕営業を「成功への近道」と位置づけるタレントもいる。
「お金持ちの監督から”君をKARAにしてあげよう”といわれれば誰が断わりますか。清純なままKARAになるより、そういう形で入門するほうが早いんです」
こう語るのは、20代前半の女性タレント候補生のAさん。韓国の政府機関・国家人権委員会が09年~10年にかけて行なった、女性タレントの実態調査に寄せられた回答の一部だ。この調査では、現役と候補生の計351人が協力している。Aさんは続けて、こうも証言している。
「友人はスカウトされると早速、制作会社の社長と会食させられて。キスはされるし、体は触られるし、”愛人になれ”ともいわれたらしくて…」
また、ベテラン女優のBさんは、「SEXによるキャスティング取引は、大先輩の時代から続く悪習です」と語り、こう言い切る。
「今有名になっているKARAたちの何%がクリーンな役者でしょうか。一桁にも満たないかもしれない。しかし、ほかに方法はなかった。若い頃は孤高を貫けると思ったけど、出演機会が減って演技力が落ちると、カメラが怖くなり、対人恐怖症に陥りました」
そしてその結果、いまになってBさんは、こんな心境になっているという。「現実と妥協して有名になった同僚が羨ましくて、私一人がバカだったのではないかと悩むことも少なくありません」
タレントをこうした立場に追い込むのが、10年以上の長期的かつ不公正な”奴隷契約”だ。
その実態は、K-POPグループ「東方神起」元メンバーらの告発などによって白日の下に晒されたが、その際、同じ事務所の「少女時代」にも同様の契約を結ばされていることがわかっている。
現在大人気の「KARA」が契約問題で分裂寸前になりながら、元サヤに収まったのも、そうした背景がある。反旗を翻したメンバー3人と所属事務所は”和解した”と言われているが、実質的3人の全面降伏。
ただKARAの場合は若くしてブレークしたぶん、性接待のような強要はなかったようだが、後発のグループには苦労してデビューに漕ぎつけたメンバーも多いとか。
女性タレントの雇用機会を”人質”に取った性接待の強要は、韓国の刑法で「業務上の威力などによる姦淫罪」に当たる。スターになることと引き換えにするのはリスクが高いようだ。
[刊大衆ヴィーナス 芸能Factory]
http://stevie.seesaa.net/article/236035375.html
そりゃ強要されるわな
姦国だし
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