OTHER

HEADLINE

東京MX『バラいろダンディ』は権力闘争で潰された!?大川P失脚後…テレビ冬の時代に生き残るためには

バラいろダンディ レギュラー陣
2019年『バラいろダンディ』レギュラー陣

バラダンは権力闘争で潰された

今年も数多くの名物番組がその歴史に幕を下ろしました。番組改編期の風物詩ですが、「ついに終わるのか」と時代の変化を感じた方も少なくないでしょう。

番組が終了する理由は視聴率の低下、制作費の削減、出演者の高齢化などいろいろとあるわけですが、一部テレビマンの間で“想定外の理由で終了した”と言われている番組があります。

2014年に放送開始、今年9月に放送終了となった東京メトロポリタンテレビジョン(東京MX)の看板番組『バラいろダンディ』です。

月曜から金曜の夜9時から生放送されていた情報番組で、番組後期はMCはふかわりょう(50・月~木曜担当)、原田龍二(54・金曜担当)、アシスタントは山田邦子(64・月~木曜担当)と新井麻希(42・金曜担当)が務めていました。

コメンテーター陣が苫米地英人(65)に武井壮(51)、遠野なぎこ(45)に宇多丸(55)、玉袋筋太郎(57)とパンチのある人ばかりで、彼らの歯に衣着せぬコメントがたびたびネットニュースになっており、地方の人にもその存在は知られていました。

そんな看板番組の終了に関して、東京MXのベテランスタッフは私にこう耳打ちしました。「“バラダンは社内の権力闘争のあおりをくう形で潰された”と、もっぱらの噂です」と。

マツコ・デラックスを見出した男

バラいろダンディを立ち上げたのは辣腕プロデューサーのA氏。東京MXのもう一つの看板番組『5時に夢中!』の生みの親として知られるやり手です。

あのマツコ・デラックスを見出した功績は大きく、昨年6月の人事で常務取締役(編成制作本部長・営業本部長委嘱)に昇任。「今年6月の人事で社長に上り詰めるのでは?」と言うテレビマンもいました。

ところがーー結論から申し上げますと、A氏が社長に就任することはありませんでした。それどころか、彼は東京MXを追われることになりました。

いったい、何が起こったのでしょうか。

東京MX不正経理の記事
東京MX常務取締役が3500万円を不正経理の記事[2024/4/26]

生みの親がMXを去ったワケ

東京MXは4月26日、同社の常務が架空の制作費を取引業者に請求させ、接待交際費を捻出する不適正な経理処理をしていたと発表。2015年から2023年の間に約3500万円もの金額を自らに還流させていた、と説明しました。

同局は当該の常務の氏名を頑として明かしませんが、先の東京MXベテランスタッフは「A氏です」と断言しました。実際、今年6月の人事の後に発表された新経営陣に彼の名前は入っていません。

A氏と付き合いのあった芸能ライターは首を傾げながら、こう言いました。

「MXは東京都が株主として入っているテレビ局、『番組作りのために酒代を経費にしてくれ』なんて認めてくれませんーーと、A氏はかつて雑誌のインタビューで語っていました。

実際、MXは問題となったA氏の接待交際費について“業務に関連がないとまでは言えない”として、刑事告訴を見送ったとも発表しています。ならば、なぜ公表したのか。大功労者なのだから、内々に処理すればよかったのではないか?

スタッフの間では『よっぽどAさんに社長になってほしくなかったんだな』という声があがっていました。

というのも、A氏は日頃から『テレビ局なのにテレビを知らないシロウトが上層部にいるのはおかしい』と口にしていたからです。彼が社長になったら首筋が寒くなる人が少なからずいたのは間違いない」

発覚直後に即番組終了

ここから事態は急展開を見せます。

「“不正経理”が公表されたのが4月末。A氏が社内外の人に別れの挨拶をしてMXを去ったのが5月末。

その数日後、6月に入ってすぐにバラダンの終了が我々スタッフに告げられました。まさに寝耳に水でした。“そんなにA氏の影響力を削ぎたいのか”と唖然としましたよ……」(別の番組スタッフ)

MXから追い出され、自身が生み出した『バラいろダンディ』まで失うことになったA氏。

番組スタッフの質問攻めにも何も語らずにただ一言、「“リアル半沢直樹”みたいなことってあるんだな」という捨て台詞を残して去ったそうです。なんとも意味深です。

その後、彼の姿をテレビ界隈で見た者はいません。ただ、業界有数の辣腕プロデューサーがこのまま引き下がるとも思えません。何かの形で“倍返し”を狙っているのではないでしょうか。

ちなみに今年6月、東京MXの社長に就任したのはテレビ制作経験がない女性でした。そんなMXから今後どんな番組が生まれるのか。A氏のもうひとつの遺産、『5時に夢中!』は今後どうなるのか。

2025年の東京MXとA氏の動きに注目です。

[via:FRIDAY]
https://friday.kodansha.co.jp/article/401615

5時に夢中!
『5時に夢中!』

『5時に夢中!』もピンチ?

A氏の失脚により、彼と対立していたライバル局員は色めき立っているようだ。

「MX内でAさんが携わった番組を打ち切って局内を刷新しようとする動きがあるんです。その一環で『バラいろダンディ』が終了することになったといいます。この流れだと、Aさんが立ち上げた『5時に夢中!』も今後どうなることやら」

『5時に夢中!』は’05年に放送開始した人気情報バラエティー。『バラいろダンディ』とは“きょうだい番組”とあって、個性豊かなコメンテーターたちが自由に語り合うのが魅力。

金髪時代のマツコ・デラックス
『週刊女性』の企画で大食いに挑戦する金髪時代のマツコ・デラックス[2005年]

「2005年当時、まだ無名だったマツコ・デラックスさんを真っ先にレギュラー起用した番組で知られています。

ほかにもミッツ・マングローブさんや北斗晶さんもこの番組に出演したことで、それぞれコメンテーターとしての地位を確立しました。

今ではMXの看板といえる人気番組ですが、Aさんが失脚したため“排除の対象”になり得るかもしれません」

自由な番組作りが持ち味のMX。その魅力は今後も続くのか、それとも─。

[via:週刊女性 2024/7/2]
https://www.jprime.jp/articles/-/32636

バラいろダンディ 最終回
『バラいろダンディ』最終回での宇多丸&玉袋筋太郎

TOKYO MXテレビの『バラいろダンディ』が、9月27日をもって終了しました。

MXテレビといえば、「言論の自由」を大テーマとした『5時に夢中!』でそれまで表舞台に出ていなかった

マツコ・デラックスさん、ミッツ・マングローブさん、新潮社の中瀬ゆかりさん、あまりに過激すぎて番組から消えてしまった岡本夏生さん、御意見番の中尾ミエさんなどなど、

強烈な出演者をそろえて一世を風靡しました。

私もこの番組の土曜日版に、2011年から起用してもらいました。《中略》

私の人生を変える素晴らしいマッチメークをしてくれながら、番組のラストには現場にいることができなかった、恩人であるプロデューサーの大川貴史さん。大川さんの豪快な笑い声で番組を締めたかった。

番組ラストウイーク、大川さんに触れることなく淡々と終了していく番組最後の言葉として私は「大川貴史、ありがとう!」と発しました。これが私の「言論の自由」だったのです。

[via:ZAKZAK 玉袋筋太郎-玉ちゃんの酔滸伝]
https://www.zakzak.co.jp/article/20241005-U3DGZFPNL5KHNBPRZVCSGTWSKM/

大川貴史
制作局長時代にはフジテレビ社外モニターも引き受けた大川貴史氏

大川貴史 プロフィール
(おおかわ たかし)
生年月日:1972年8月14日
出身:東京都
身長:177cm
出身校:立教大学卒業
活動期間:1995年-

立教中学校・立教高等学校、立教大学社会学部卒業。中高大と野球部に所属。

1995年に1期生として東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)入社。

営業局を経て、2001年報道制作局へ。

営業部、CM運行部勤務を経て制作部のプロデューサーに移動し、2001年報道制作局へ。

様々な役職を経て2023年6月22日より常務取締役営業本部長に昇進。

番組発のスターが最も多いとされる同局の看板番組である『5時に夢中!』を企画立案しプロデューサーを務めた。

[via:https://ja.wikipedia.org/wiki/大川貴史]

【関連リンク】
『5時に夢中!』はタブーと戦うのをやめた? 大川貴史Pが「忖度しないと生きていけないなら、忖度もする」と発言
『5時に夢中!』Pの大川貴史さん「予算の7割が出演者のギャラ、セットは100均」
TOKYO MX『5時に夢中!』プロデューサー大川貴史さん
「5時に夢中!」がぶち壊したテレビの常識
日本一“トガった”東京ローカルテレビ局「TOKYO MX」がおもしろいと評判

ネットの反応

・バラダン、大好きだったんだけどな。
・大川さんのいないゴジムは大人しくなっちゃってつまらなくなった。
・大川氏が追放されて5時に夢中!に昔から付いていたスポンサーが軒並み撤退したし、番組もスタッフの考えた企画物ばかりでつまらなくなった。
・5時夢はマツコが辞めないから残せたのかも。
・うさぎとマツコの月曜が最強だったな。
・A氏って岩井志麻子氏が言う「チ〇〇の小さいプロデューサー」ですよね。
・番組でプロデューサーの名前も言ってたんやから、別に名前出してよくない?
・最終回、玉袋筋太郎氏は大川Pの名前を出して、起用してくれてありがとうと感謝の言葉を生放送で言っていたね。
・大川さんが辞めるならマツコさんも降板すればよかったのに。そうすればスポンサーが減ってMXは困ったでしょう。
・大川P追い出したMX、きっと後悔することになると思う
・新社長の女性はお飾りかな
・「バラダン」終了してからはMXは全然観なくなった。
・気の抜けたワイドショーみたいなゆるい存在感がよかったのにね。
・あの内容で10年も続いたのが奇跡に近い。
・蝶野さんMC時代の4人枠でゴチャゴチャしてた時が一番面白かった。
・宇多丸と玉さんのコンビはどこかの番組で復活させてほしい。
・スポンサー付かずの、5時夢サタデー最高でした!
・同じような人気番組を作れる制作陣がいるのでしょうか。
・大川Pを追い出してこの有様。
・どれだけ功績があっても横領はダメでしょ。そりゃクビになるわ
・このプロデューサーさんのチカラは本当に大きかったのでしょう。が、流石に黒に近いグレーな経費はダメですよ。
・なんか記事が、いい番組作るならちょっとぐらいはみたいな平成脳のライターが書いててしんどいな
・経費のルーズな使い方は業界の慣習化していたんだろうな。追い落とされる口実にはされてしまうよね
・刑事告訴されなかっただけありがたいでしょ。
・三流のテレビ局風の会社のくせになに派閥争いしてんの?
・権力抗争、幹部クラスが大量に日テレから移ってきたけど、結局その人間たちに乗っ取られちゃったんですね。
・5時に夢中だけは終了しないでよ 中森明菜ちゃんも視聴者だし無職の視聴者が楽しみにしてる番組だから。
・5時夢にふかわさんに戻してほしい。
・テレビ冬の時代にMXが生き残るためには、大川Pが欠かせない存在だった。いずれふかわりょうと一緒に戻ってくる。そう信じている。
・バラダンが終わって一番割を食ったのは、5時夢からトレードされて司会になってしまったふかわりょうかも。
・東京ローカル局の話をみんなご存じの感じでされても田舎者にはちんぷんかんぷんですね

マツコ・デラックスの素顔
飲み会後、カメラマンを見つけたマツコ・デラックス[2014年]

関連商品

コメントする

関連記事

このカテゴリの最新記事