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中国、韓国からはあまり歓迎されていない東京五輪

2020年夏季五輪の東京開催が決まった。アジアでは東京が唯一、夏季五輪の2度目の開催となる。他国との関係を緊密にしてアジア全体が盛り上がる五輪を期待したいが、中国、韓国からはあまり歓迎されていないようだ。

2020年 東京五輪
2020年 東京五輪

中国外務省の報道官は9日の会見で、「国際オリンピック委員会(IOC)の決定に注意を払っている」とした上で「日本側は歴史と現実を正視するように」と話した。祝意はなかった。中国外務省はこの会見後に、ウェブで「中国五輪委員会が東京に対して祝意を伝えた」と記した。中国紙の環球時報(電子版)は9日付で「日本は五輪開催前は武力衝突を避けるため、低姿勢をとらなければならないだろう」と書いている。9日には尖閣諸島付近で無人偵察機を飛ばした。まるで東京開催が、安全保障環境を変えるものだと考えているようだ。

下村博文文部科学相

韓国の聯合ニュース(同)は9日、韓国の文化担当相が下村博文文部科学相に祝電を送ったと報じた。だが、ネット上では、東京五輪開催にネガティブな反応が多い。朝鮮日報(同)は招致成功で内閣支持率が上がり、安倍政権は「消費増税などの経済懸案と憲法改正といった政治懸案の推進を加速させる」と論評した。「東京開催」を素直に喜んでくれない。

8日のIOC総会でレスリングの復活が決まった。20年から外れる競技種目の候補となったのが今年2月。それからの国際レスリング連盟(FILA)の対応は早かった。すぐに会長が代わり、「初心者もすぐに分かる競技」「男女が同じ形で参加できる競技」とのIOCの意向に添う形でルールも改正した。

レスリングの復活を喜ぶ吉田沙保里と伊調馨
レスリングの復活を喜ぶ吉田沙保里と伊調馨

世界中のレスリング関係者が団結して復活に動いた。7日の英紙オブザーバー(同)は「レスリングが五輪種目に復活するだろう」との記事で「嵐の中の航海だったが、未曾有の危機にしっかりと団結して行動した」とFILA関係者のコメントを掲載。そのひとつの成果として、5月にニューヨークで行った米国、ロシア、イランの国際試合を挙げた。

米国とイランは国交が断絶しているが、スポーツが政治を超えるという実例は、IOCに強烈な印象を与えた。五輪の場で切磋琢磨(せっさたくま)してきたアスリートたちの思いが、政治に勝ったのだ。

そんなレスリングの例を見るにつけ、政治問題として東京五輪開催をとらえる中国や韓国の姿は悲しい。

20年までには、集団的自衛権の見直し、憲法改正が具体的な政治日程に上る。そのたびに、中国、韓国は「五輪ボイコットカード」をちらつかせてくるのだろうか。憲法改正と東京五輪は無関係である。東京五輪開催と竹島問題、尖閣諸島には何の関係もない。中国の金メダル獲得数が日本を上回れば、尖閣諸島は中国領になるのか。そんなことはありえない。まず3カ国のアスリートがスポーツと政治を切り離す姿勢をみせるべきではないか。サッカーの韓国代表選手が競技場で政治的な振る舞いをすることは絶対にやめてほしい。

[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/sports/etc_sports/news/20130916/spo1309161026002-n1.htm

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コメント

  1. 31
    名無しさん 2013/09/22 2:02

    オリンピックやるのはいいんだけど、同じ人間とは思えない奴らが大量に入国してくるのが怖い。無事に終わればいいけど、大なり小なり事件が起きるのが嫌だ。テロとかおきたらどうしよう。理性のない国とは交流したくない

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