本気で50歳現役を目指すかもしれない。サッカーJ2横浜FCのFWカズこと三浦知良(44)が15日、札幌市内で行われたフットサルのFリーグ・エスポラーダ北海道の一員として鮮烈デビューを果たした。
チケットは即日完売、Fリーグ史上最多の5368人を集め会場は超満員。さすがの人気ぶりをうかがわせた。前日に練習しただけだが「ぶっつけ本番でどれくらいできるか楽しみたい」と話した通り、20分ハーフの試合で前半3本、後半2本のシュートを放ち存在感は十分にみせた。
「ほとんど未経験で不安だったが監督、選手が盛り上げてくれた。勝つことができてよかった」と満足げ。すこぶる上機嫌で「もっとうまくなって帰ってきます」と再出場さえ誓った。
2007年にスタートしたFリーグは、Jリーグと同じくホームタウン制を敷いてリーグ戦を展開。「名古屋オーシャンズ」以外はセミプロで、どのクラブも年間1億円前後といわれる運営費に四苦八苦している。そこで『カズ』という大看板に頼ったのだ。Fリーグでは、今回のカズの出場に「リーグが注目される」(協会関係者)と大喜びしている。
Fリーグでは話題作りのため、規約改正して各クラブに現役Jリーガー枠2人を設けた。エスポラーダ北海道は、横浜FCと同じオーナーだったことからカズの出場が決まったのだが、実はカズとも利害が一致している。
昨季、カズの目立った活躍といえば東日本大震災のチャリティーマッチ(3月29日・大阪長居)での1ゴールだけ。「J連続得点記録」は18年でストップ。本人が「コンディションはいい」と言いながら出場が見送られたケースも目立ち、『引退』の2文字もちらつき始めていた。
それでも、グラム単位で体重を節制するコンディション作りは今も完璧。もちろん、人気も証明済みだ。5月にはフットサルのW杯予選が行われるが、日本代表のミゲル・ロドリゴ監督も「たった1回のプレーで、Fリーガーと同じ動きをしていた。(代表入りは)当然検討している。非常に大きな戦力になると思う」と期待を寄せる。
だが、カズが現役にこだわるのはフットサルのためではない。あくまで”本業”でのW杯なのだ。日本が初出場した1998年フランス大会以来、02年日韓、06年ドイツそして一昨年の南ア大会でも「ベンチでもいいから日本代表で行きたい」と熱望してきた。
再来年のブラジル大会の年、カズは47歳になる。正真正銘、これが最後のチャンス。まだまだやれるとアピールするにはワケがあったのだ。
[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20120116/soc1201161229000-n1.htm
そろそろ引退しなよ…ただの老害だぞ