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相次ぐ身売り報道…くすぶる球界再編

ヤクルトの球団身売り問題は、ヤクルト首脳、買収先とされたIT企業のサイバーエージェントがともに「事実無根」と全面否定。

騒動は沈静化するだろう。

が、それでも球界再編の火種がくすぶっているのは事実だ。


ファンの声

今オフ、TBSが横浜球団を住生活グループへ身売りをしようとして、最終的にご破算になったが、その後に巨人・渡辺恒雄球団会長は、こう注目発言している。

「球界再編の動きにならなければいいが…」と。

そんな渡辺発言を思い起こさせるような今回のヤクルトの球団身売り騒動だ。

2004年のシーズン中に起こったパ・リーグ崩壊の危機、実現一歩手前だった球界再編、「10球団1リーグ制度」への動きを一番知り尽くしている巨人・渡辺球団会長の言葉は重い。

あの時は近鉄が球団経営を「ギブアップ」してオリックスに吸収合併されたのが引き金だった。

今回は合意直前に表面化した横浜球団の身売りが、球界再編再燃の火種になっており、いまだにくすぶり続けている。

「千載一遇のチャンスだったのに…。事情を知らない横浜のフロント首脳が勝手な発言ばかりするから、まとまる話もまとまらなかった。住生活グループは、横浜以外の本拠地と新監督候補など、独自の構想を持っていたのに…」

TBS関係者は今でもじだんだを踏んでいる。

住生活グループに横浜を身売りできていれば、いきなり球団数が減少することなく、12球団2リーグ制度は存続できる。

が、ご破算に終わり、新たな買収先を探し続ける必要に迫られている。

TBS首脳も「今後、いい話があれば検討する」と新たな身売りを否定していない。

「最悪のシナリオは、近鉄のようにTBSが横浜を丸投げしてしまうことだ。そうなれば、嫌でもまた1リーグ制度への動きが再燃する。巨人・渡辺球団会長の心配も当然だ」

04年の球界再編の動きを熟知している球界OBはこう深刻にとらえている。

「来年は大変なことになる」と不気味な予言をする球界関係者までいる。

“幻のヤクルト身売り騒動”でひと安心するのは早計だ。

 

[ZAKZAK]

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