阪神のゴールデンルーキー・藤浪晋太郎投手(19)が26日の日本ハム戦(甲子園)で7回1失点と好投し、今季4勝目を挙げた。注目の大谷翔平投手(18)とのライバル対決では2打席連続二塁打を許すなど苦汁の結果に終わった。そんな中、何とが阪神サイドから大谷への”頑張れコール”沸き上がっている。その理由は…。
藤浪晋太郎
スーパールーキー対決は3打数2安打と大谷に軍配が上がった。「雰囲気はあるし打席に立ったら大きい。オーラ、スイングはプロの打者だな、と思いました」。ひとまずライバルをたたえた藤浪だが、一方で「特別な感情はないです。世間の皆さんが思っているほどはない。特別、楽しかったとかもないです」とクールな一面ものぞかせた。
藤浪に近い関係者も「まったくライバル視していないね。周りが騒いでいるだけみたい」と明かすように、藤浪自身は今回の注目対決にそれほど熱くなっていなかったという。この日は5日以来、3週間ぶりの先発にもかかわらずブランクを感じさせない投球を披露した。
心身ともに文句のつけようがないとはいえ、そんな冷静すぎる姿にチーム内からは「もっともっと大谷には頑張ってもらって、ライバル関係をたきつけて藤浪を本気にさせてほしい」との声が上がった。藤浪のさらなる”覚醒”を願う思いからだ。あるOBは「ライバルがいるのといないのでは成長に大きく差が出る。でも、藤浪にはいない。高卒でいきなり即戦力になっているから当然だけど…。思い切り意識して”あいつには負けない”という相手がいればさらなる成長につながる」と宿敵の必要性を力説する。
実際に球界を代表する選手の成長過程には実力伯仲のライバルが存在することが多い。最近では楽天・田中将や広島・前田健、巨人・澤村らを排出した1988年生まれの投手たちが互いを意識しながら切磋琢磨してきた。このためフロント関係者も「今は少し藤浪がリードしているように見えるけど、もっと大谷が目立てばライバル関係がより話題になるし、注目度も増す」と大谷にエールを送る。
田中将大|前田健太|澤村拓一
和田監督も「いずれはセ・パを代表…いや日本球界を代表する選手になってほしい」と大きな期待を寄せる2人の逸材。今後の対決に注目だ。
[東スポ]
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/baseball/146682/
↓そんなハンデなくても実力はトントンだろ