NHKの番組「あさイチ」で、セックスレスを正面から取り上げ、反響が大きい。
有働由美子アナウンサーの体当たりの取材や、膣トレーニングなどの具体的な話題は、朝の時間帯でもあり視聴者には驚きが大きかったようだ。
NHKは性の問題については、興味本位でない真摯(しんし)な姿勢で、探求や啓発をしてきた伝統がある。この衝撃力のある番組づくりも、視聴者の意識の喚起を意図したのだろう。
11/17生放送の「あさイチ」では番組冒頭で福島県50代の男性からの批判FAXを有働アナが読み上げた批判FAXの内容
あさイチ
「民放のバラエティが面白おかしく取り上げるようなテーマを『あさイチ』で放送する神経が理解できない。もっと公共放送の使命を猛省、強く反省せよ」
このFAXを受けて有働アナは「最近の『あさイチ』ちょっとおかしいんじゃないかというような声を複数いただきました。
そこで今日はエリを正す意味でも『あさイチ』に対する忌憚のないご意見をお願いします」と視聴者にFAXを募集
すると番組終了直前には6000通ちかいFAXが殺到!
9割がこれまでどおりの『あさイチ』を希望するものだったが、のこりの1割が
「もっと社会問題を取り上げて」
「お母さん受けを狙いすぎ」
「刺激的過ぎて女性週刊誌のよう」
「家族で見れる内容を」といった番組への批判意見
有働アナは過激な内容のときは「前々日からお知らせして選択していただけるようにしている」と説明していた。
セックスレスは、ここ数年話題にされるようになってきたが、現状が追認されるだけで、問題だと捉えられ、対策が考えられることは多くなかった。
世界最大の避妊具メーカーDUREX社が、性意識・性行動の国際比較調査をおこなっている。イスラム圏などは調査対象に含まれず、調査方法もそれほど厳密ではないのだが、その結果は性について考えるうえで、ある程度参考にできる。
最も新しい2007~08年の調査によると、調査の26カ国のうち日本は、年間のセックス回数が最も少ない。
セックスの満足度は男女とも最下位である。ちなみに、アジア圏では一般にセックスの回数は少ないのではと思われるかもしれないが、多少そういう傾向はあるが、日本の回数の少なさはアジアの中でも珍しい。
さらに、「セックスはウェルビーング(健康と幸せと満足)に比例していますか」という問いに、「(とても)そう思う」と賛成する割合が日本は非常に低く、30%である。賛成の割合が最も高いブラジルは91%、2位のギリシャは86%、26カ国中23カ国で50%を超える中、日本は異質だ。
回数が少なかったりセックスレスだったり、セックスの満足度が低かったりしても、よく生きることとは関係ないと考える人が多いため、あまり問題にもしないのが、日本の状況だとわかる。この調査を見る限り、日本の状況は国際的には特異だ。
また、この現状は日本の過去と比べても違う。イザナギとイザナミが聖なる交わりをして国を産んだ、という神話をもつ日本だ。明治の西洋化の前には、セックスは神聖なこととして喜ばれもし、笑いの元にもされて盛んに楽しまれた。色好みの伝統もあり、夜這(ば)いの風習、お祭りや厄落としなどさまざまな行事もあった。
かつての日本人の旺盛な生命力と、セックスへの熱意は大いに関係があると思うし、現代日本人の生命力の萎縮と、セックスへの無関心も関係があると思う。まずは、「セックスはよく生きることとは関係ない」という考えを変えてみてはどうだろうか。
[msn]
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1838.html
http://matomechau.com/detail/34250/
イザナギとイザナミ(笑) 神聖なことをして、産んだガキをポイ捨てした神じゃねぇか(笑) 八百万の神(呆笑)