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ザンビア戦で守備の課題が浮き彫り・・・選手、監督、中華メディアも危機感報じる

米国最後の夜はW杯グループリーグ初戦のコートジボワール戦に大きな不安を残すものとなってしまった。

後半ロスタイム、逆転ゴールを決める大久保
後半ロスタイム、逆転ゴールを決める大久保

6月6日、”仮想コートジボワール”ザンビアと対戦したザックジャパンは、コスタリカ戦に続いて立ち上がりに先制点を奪われる苦しい展開。打ち合いの末に4-3の逆転勝利を収め、昨年11月のベルギー戦から続く連勝を5に伸ばしたものの、守備の課題が改めて浮き彫りになる内容にチームの誰もが危機感を見せた。

PKを決める本田

2点を追う前半40分、PKを決めて1点を返した本田圭佑は険しい顔を寸分も変えなかった。後半30分に、一時は勝ち越しゴールにもなった3点目を決めたが、それでも表情は変わらない。4-3で勝利を収めた終了時もしかり。

喜ばない本田の姿がすべてを物語っていた。

世界ランク76位のザンビアから、ザックジャパンは冷水を浴びせられたのだ。

立ち上がりは互いに様子を見ながらも、手足が長く、思いのほか運動量もあったザンビアに対し日本はチーム全体が戸惑いを見せていた。本田には19番のシンカラがマンマークで付いており、中央エリアへのパスは厳しく監視されていた。

すると、9分。ザンビアはゴール前でのボール回しから、サイドを変えて右へ展開。右からのクロスをニアのマユカにワンタッチでつながれ、ファーサイドでワンバンドしたところをC・カトンゴに頭で押し込まれた。ゴール前の人数は足りている状態。しかし、バイタルエリアでパスをつながれ、ラインが下がってしまっていた。

この時間帯はチーム全体がブラックアフリカン特有の身体能力に対して、間合いの部分で戸惑っていた。吉田麻也が言う。

「相手の攻め方というより、リーチの長さ。特に前半はボールをさらして奪われることが中盤で多かった。試合の入りで、テンポが悪いというのもあった。僕らの課題は良い試合をした後に悪い試合になってしまうこと。自分たちの持っている良さを高い平均値で出せない」

太腿の負傷から復帰して3試合目の内田篤人はボールホルダーへの距離感をつかみかねるようだった。ブンデスリーガではフランク・リベリーにしっかり対応している。昨年のコンフェデレーションズ杯ではネイマールをじれさせもした。しかし、ザンビアには翻弄された。相手の先制点は内田の対応が外されてのものだった。

岡崎慎司

岡崎慎司と相手GKの接触による流血もあり、不穏なムードがさらに広がった28分。今度は右CKからグラウンダーのクロスを入れるトリック的な形から2失点目を喫した。

落ち着かない守備陣に”連動”するかのように、攻撃の歯車もなかなかかみ合わない。1トップの柿谷は何とか裏を取ろうとするが、瞬時の寄せにボールを収められず、前を向けない。前半のPK、そして後半の3得点と、どうにか帳尻を合わせた格好だが、勝ってもどこかスッキリしないのは全員共通の思いだ。

ザッケローニ監督は「このチームにはロジックがあり、そのロジックに従ってプレーすればより勝利に近づくし、ロジックに従ってプレーしなければより敗北につながる。今日は後者のゲームだった」と、まるで負けたかのようなコメントだ。

仮想ギリシャという位置づけだった5月27日のキプロス戦(1-0)、仮想コロンビアだった6月2日のコスタリカ戦(3-1)に続く3連戦の最後となるザンビア戦。勝利という結果とは裏腹に、消していくはずだった不安要素はさほど解消されなかったというのが現実だ。

香川真司

本田の2得点、香川真司の2試合連続ゴール、サプライズ選出の大久保嘉人のゴールと、攻撃面では上々のものが見えてきているほか、攻撃のバリエーションも確かに増えている。けれども、失点パターンが依然として解決されていない。これを残り1週間でどのように改善していくのか。

吉田は、「ポジティブなところは後半押し上げたことと、こういう試合でも勝ったこと。ここまで来たらじたばたすることはない。リーチの長さなどがわかったことは好材料。引き締めということもポジティブに考えたい」と前を向いたが、口にしながら自分に言い聞かせているような雰囲気も漂っていた。

4年前の守備的な戦術とは一線を画し、攻撃的なスタイルを貫くことをチームの総意としているザックジャパン。本田は、「前回と今回の守備を単純に比較しても参考にならない。前回のスタイルだと失点はしなかったかもしれないけど、4点は取れなかった。このスタイルで行くと決めた以上はこれを貫く」と言った。そして、「3-2や4-3の試合?想定はしたくないけど、でも実際に起こっているので覚悟は持っていないといけない」とも加えた。しかし、言葉尻はハッキリしておらず、思案は続いている。

コートジボワール戦まで残り1週間。修正の時間は多く残されていないのが現状という今、チームはどのようなアプローチで大会に入るのか。本田が言うとおり、ここから方向を変えることはこのチームにとって得策ではない。本番前に課題を再認識したことをポジティブに考え、結束を高めて残り期間を濃いものにしていくしか手はないのか。ザックジャパンは最後の最後に重い現実を突き付けられた。[Number]
http://number.bunshun.jp/articles/-/820981

■日本代表の戦いについて中国ネットでは「攻撃力が高いチームに勝てないぞ」

コスタリカ戦に続いて、ザンビア戦でも先制を許した日本代表について、中国では守備に難があると指摘するメディアがあったほか、ネット上では「日本代表が勝ったのは良いが、点を取られすぎていて釈然としない」という声も見られた。

中国メディアの新浪体育は7日、日本代表が見せた戦いぶりについて、「頑強な闘志と進取の精神を余すことなく示した」と評価する一方で、コスタリカ戦に続いて先制を許したことについては「守備に課題があることが露呈した」と指摘。

さらに記事は、日本代表は守備の改善が急務であるとしたうえで、改善できなければ「世界を驚かすような成績を挙げることは恐らく難しい」と論じた。

また、中国大手検索サイト百度の掲示板においても、日本代表の勝利を喜びつつも3失点したことについて「釈然としない」と不満を綴るスレッドが登場。

「日本代表は何をやっているんだ?3点も取られているようではグループリーグを突破できないぞ」と、やはり守備に不安があると指摘する声のほか、「仮にグループリーグを突破できても、攻撃力の高いチームには勝てないのではないか」といった声もあった。

また、同じく百度の掲示板に、日本代表はギリシャの堅守ぶりを学ぶべきとのスレッドが立てられ、日本は初戦の相手としてアフリカの強豪コートジボワールを迎える前に守備を修正すべきだと提言する声も見られた。[サーチナ]
http://news.searchina.net/id/1534412

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コメント

  1. 1
    名無しさん 2014/06/09 18:01

    修正は難しいけど、守備の修正はある程度効くから、いいんじゃない?

    ガチガチに守って勝つのと得点取って勝つのと、どっちのフットボールがW杯の日本代表で観たいのって事♪

  2. 2
    名無しさん 2014/06/09 19:18

    足の遅い、戦況を読めない、いざとなったら手を使って相手を止める吉田がいる以上DFはザルだろ。
    キーパーも身体能力の低いゴリラだし。

  3. 3
    名無しさん 2014/06/09 19:36

    グダグダ言わねーで理想の勝ち方を教えてやれよ阿呆。

  4. 4
    名無しさん 2014/06/09 20:02

    とにかく初戦!全てここ。

  5. 5
    名無しさん 2014/06/09 20:17

    流れの中の失点は、ほぼ内田のサイド。

  6. 6
    名無しさん 2014/06/09 20:48

    前田ってオッサン使わなくなったね

  7. 7
    名無しさん 2014/06/09 21:06

    前回大会みたいにガチガチに守る、負けないサッカーは見ててホントつまらない。勝ちに行くサッカーが見たい。
    サポーターもマスコミも叱咤激励でたまにはブーイング混じりの応援も必要。最近は皆優し過ぎ。

  8. 8
    名無しさん 2014/06/09 21:14

    俺はドイツかブラジルが優勝すると思ってるけど、ここを見てる人達はどこが優勝すると思ってるの?

  9. 9
    名無しさん 2014/06/09 21:53

    日本代表のザルすぎた肛門をクンカクンカしたい

  10. 10
    名無しさん 2014/06/10 0:23

    今の日本代表の守備には何も期待していない。ただ、先制さえ許さなければOK♪ところで、何故に中国が色々言っている記事を?

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